夢小説サイトの管理人をしていた時の話
こんにちは!あいのんです。
なんだか、あまりオタク女子っぽい話を書いてなかったので今回は夢小説サイトの管理人をしていた話を書こうと思います。
夢小説とは?
主にウェブ上で公開されている、特定の登場人物の名前を読者が自由に設定して読むことの出来る小説である
漫画やゲームなどのキャラクターとの恋愛を取り扱った二次創作が多い。他にも、実在の芸能人、歴史の人物(理想化されている)などが相手の場合や、作者のオリジナルキャラクターによる創作の場合もある。
私は所謂『夢女』と呼ばれる夢小説が好きなオタクです。『腐女子』とはまた違ったジャンルになります。
アニメや漫画で推しが出来ると、夢小説を探しては毎日読みふけっていました。
名前変換機能でキャラに自分の名前を呼んで貰えるので、それはもうめっちゃ感情移入出来ます。
しかし残念ながら、管理人が途中で執筆に飽きたりしてお話の途中で更新されなくなるパターンもよくあります。
また、マイナーな作品などは夢小説を書いている人も少ないので作品も少ないことが多いです。
夢小説サイトの管理人になる
有名なジャンルでしたが、私の好みの小説がなかったので自家発電する(自分で夢小説を書く)うちに、サイト運営もしてみようかな~と思い至って始めました。
最初は全然アクセスがありませんでしたが、ランキングサイトという同じジャンルの夢小説がランキング形式で表示されるサイトに登録してからは、すこしずつアクセスが伸び始めました。
感想も頂けるようになり、やりがいも感じ始めていた頃、突然アクセス数がどっと増えたことがありました。
なんじゃこりゃ。少し怖いなぁと思っていると、感想のところに何やらメッセージが。
「ランキングに登録しているサイトが晒され、あなたのサイトも道連れで晒された」というようなことが書いてありました。
訳が分からず調べると、とあるサイトの管理人が何らかの怨恨を持たれ晒された(2ちゃんねるの掲示板にURLを貼られた)ようでした。
その際に巻き込まれた形で私のサイトも晒されたようです。その晒しをした犯人がそれをわざわざメッセージで送ってきたという訳です。
夢小説は同人誌のようなもので、人様の作品を勝手に二次創作しているわけです。
夢小説で収益を得ようという人はあまりいないと思いますが、二次創作というグレーゾーンゆえに目立ちたくない、だけど同士には読んで欲しいという矛盾した思いがあります。
なので掲示板などに貼られると目立ってしまうため「晒し」と呼ばれる嫌がらせ行為にあたるのです。
ひっそりと楽しむ趣味の世界で、なぜ怨恨をもったり荒らしたりする人がいるのか理解に苦しみました。
それと同時に、大変だなぁと他人事のように考えていました。
荒らし現る
しかし、少ししてランキングの順位が上がると私のサイトにも「荒らし」が現れるようになりました。
小中学生の悪口のような、しょうもない悪口を感想に書かれるようになったのです。
気にしないでおこうと思いましたが、感想がくる度に嬉しかったのがウンザリするようになりました。
アクセス拒否をしても何とかしてアクセスしては悪口を書きにきていました。
内容から、恐らく同じジャンルの管理人が嫉妬していることが伺えました。
悪口の文章力から鑑みて、取り扱っている夢小説もしょうもない内容でランキングにも載れなかったのでしょう。
対策を色々と試してはみましたが、そいつの根気と情熱はすごいものでした。
アクセス履歴を見ていると毎日5~6回は見に来ていました。ここまで来ると、もはや好きで通ってくれている人以上に私に時間を割いているのではと思いました。
それと同時に少し哀れみも感じるようになりました。
ネガティブな方向にしか情熱を向けられない境遇と思想を持つくらいですから、きっと日常生活も豊かとはいえないのでしょう。
かといって見ず知らずの人に嫌がらせをするような人間を救いたいと思う同情心も湧かず、だんだん執筆にも飽きていたので、結局そのサイトは更新しなくなりました。
夢小説サイト、再び
何年か後、また夢小説のサイトをするようになりました。
全然違うジャンルで別のサイトを立ち上げ、1からのスタートです。
前回の経験を踏まえて登録メンバーでないと感想を書けない設定にしました。
また、ランキングのサイトには載せないようにもしました。
見に来てくれる人は減りますが、十分でした。
前回果たせなかった「長編を完結させる」という目標を果たしたかったのです。
幸い以前のような荒らしも現れず、たまに感想も頂けたのでやりがいも感じました。
最後のオチにだいぶ悩みましたが、親友の夢女にストーリーのアドバイスを貰ったりしながら、何とか完結させることが出来ました。
よくあるベタな話でしたが、最後のページを更新した時はそのアニメのEDソングが頭に流れ「やりきった」という達成感に包まれました。
好きで始めた趣味でも続けることって難しくて大変でしたが、最後まで書けて良かったと思います。
夢小説に限らず、作品やキャラへの「好き」を色々な形で昇華することもまた楽しみの一つになっています。
皆さんも、人それぞれの楽しみ方を見つけてオタクライフを充実させて下さい♪
それではご機嫌よう(^^)