占い屋で大阪のオバチャン2人から取り合いになった話
こんにちは!あいのんです。
今回は、占い屋さんでオバちゃん2人から取り合いになった話をしようと思います。
就職相談の帰り道
うつ病で休職したあと正社員を辞めた話を以前紹介しましたが、この後のお話になります。
正社員の事務の仕事を辞めてしばらく経った時期でした。
体調もよくなってきたので、人生2度目の就職活動をしていました。
この日は、応募した面接に落ちて公的機関の就職相談へ。
色々な求人を見るも、次の応募に踏み出せないでいました。
ちゃんと仕事は見つかるのだろうか。決まっても続けられるのだろうか、とネガティブモードに入ってモヤモヤしながらの帰り道、ふと占いに行ってみようかという気持ちになりました。
「決まりますよ、大丈夫ですよ」と励まして欲しかったのです。
ちょうど帰り道に占い屋がたくさんあることで有名なビルがあったので、そこに行ってみることにしました。
第〇ビルへ
このビルは社会の縮図だと言われるほど、沢山のテナントが入っています。
オフィス系、飲食店、パチンコ屋、ドラッグストアなどなど。
すこし古臭く薄汚い感じですが、ベテランの占い師がいるかも知れないと期待に胸を躍らせました。
すると、電飾でピカピカしたちょっと派手めな占い屋を発見。
誘蛾灯に誘われる蛾のように、私はフラフラと足を進めました。
2人のオバチャン占い師登場
ドアを開けるとこじんまりした店内の左右にブースがあり、それぞれの机に2人のオバチャンが座っていました。
2人は一斉に顔を上げ私に注目。
「来た!!!」というセリフが二人の顔に書いてありました。
一瞬よぎる不安感。「ここへ来てはいけない、すぐに戻れ!」という千と千尋の神隠しのハク様の声がした気がしましたが、時すでに遅しです。
間髪入れずにオバチャンたちは目をギラつかせ、一斉に話し始めました。
占いのことが聞きたいのに、二人同時に話すので何を言ってるのかサッパリ分かりません。
「我が」「我が」のすごい剣幕に圧倒され、私は何も言えずに固まってしまいました。
オバチャンパワー恐るべし…
すると、固まる私にやっと気づいたのか「何を鑑定しに来たん」と質問してきました。
もうこの時点で帰りたいと思っていましたが、蛇に睨まれた蛙のごとく足が動きませんでした。
小さい声で「あの、仕事を…」と言いかけるや否や右のオバチャンが
「仕事やったら得意やわぁ!任せとき」と叫びました。
そして、そのオバチャンに鑑定してもらうことに。
四柱推命占い
オバチャンは四柱推命占いをする占い師でした。
誕生日や名前などを聞かれ、表みたいなものを見ながらの鑑定が始まりました。
私は「いい仕事に巡り合うかどうか」を聞きたかったのですが、オバチャンはブツブツと呪文のように鑑定結果を呟き始めました。
早く帰りたかったのであまり覚えていませんが「貴金属に縁がある」「センスを活かせる仕事がいい」というようなことを言っていました。
自分の聞きたい答えをくれる感じではなかったので、一通り終わったら帰ろうと思いました。
時間的にそろそろ終わりかな~と思っていると、時間稼ぎのためかオバチャンはさっき話したことをまた最初から話し始めました。
「ええ~~~~~これさっきも聞いたよね。同じ内容じゃん…」
と心の中で呟きました。コミュ障の上にメンタルをやられていたので、とてもじゃないけど我の強いオバチャンには逆らえませんでした。
結局、30分と言ったのに1時間の鑑定をされ1時間分の鑑定料を払わされました。
モヤモヤは晴れず、なけなしの資金はあっという間にオバチャンの手に消えました。
その後
帰ってから、仲良しの友達に電話をしました。
すごいオバチャンたちが居たという話で笑い話にしたらスッキリして、結果色んなモヤモヤも和らぎました。
占いの結果ではありませんが、結果的に本来の目的は果たせた訳です。
最初から友達に電話しておけばよかったと思ったのは言うまでもありません。笑