あいのんのオタク女子日和

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ストレスで顔面神経麻痺(ベル麻痺)になったときの話

こんにちは!あいのんです。

 

先日、ヤフーニュースでモデルさんで顔面麻痺になったという方の記事を見ました。

 

実は私もなったことがあり、辛かったことを思い出しました。

 

今回は、顔面神経麻痺(ベル麻痺)になったときのことを書こうと思います。

 

顔面神経麻痺(ベル麻痺)とは

べル麻痺(顔面神経麻痺の一種)は、第7脳神経(顔面神経)の機能不全を原因とする、顔の片側の筋肉に起こる突然の筋力低下または麻痺のことです。顔面神経は顔面の筋肉を動かし、唾液腺と涙腺を刺激し、舌の前方3分2の部分で味覚を感じることを可能にし、聴覚に関わる筋肉を制御しています。

https://www.msdmanuals.comより

簡単に言うと、突然顔の片側が麻痺して動かなくなっちゃう病気です。 

 

突然の発症

そのころ、私は仕事のストレスでうつ病になって仕事を辞めて家に居ました。

 

寝る前に読書をしているとき、なんだかやたら目が乾く感じがしましたが気にせず就寝。

 

朝起きると、やっぱり目が変な感じです。

 

不思議に思いながらも洗面所に行きうがいをしようとすると、水が口の端からこぼれました。

 

口に水を含むことが出来なかったのです。

 

え、ナニコレ。初めてのことでした。口がおかしいのか、と一瞬思いました。

 

顔を触ると、左側の感覚がない。

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そういえば昨日から調子が悪かった目も、左側でした。よく見たら、まばたきが出来ていませんでした。

 

何事かと急いで調べると、顔面麻痺という病気の症状に当てはまっていたので耳鼻科へ急ぎ直行。

 

なぜ耳鼻科に行ったかと言うと、神経の走る大部分が耳の骨、耳下腺と、すべて耳鼻科の領域内にあり耳鼻科の診察を受けるべきだということがインターネットで分かったからでした。

 

 診察

顔を見られたく無かったので、マスクをして行きました。

 

診察してもらうと、やはり顔面神経麻痺(ベル麻痺)であると診断されました。

 

体内に潜在しているウイルスが原因で、体の免疫力や抵抗力の低いときになるようです。

 

抵抗力の下がる原因としてストレスが原因であることが多いようで、ストレスを感じることがあったか確認されました。

 

もう退職していたものの仕事をしているときのストレスが、まさに顔にも表れたような感じがしました。

 

薬をもらいましたが、回復まで時間がかかると言われました。

 

家に帰って改めて顔を見ると、見事に引きつっている顔。

 

何年も前なので写真は残ってないのですが、まさにこのイラストのような感じです。

 

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http://www.jibika.or.jp/citizens/daihyouteki2/memai_disease.html より

 悲しさのあまりネガティブに

一生こんな顔だったらどうしようと思うと涙が出来てました。

 

うつ病の影響もまだまだ、あったと思います。

 

 もう世界の終わりが訪れたような気分です。

 

私は彼氏に病気のことを話し、別れようと言いました。

 

完全には治らないかもしれないと。

 

しかし彼氏は「きっと治るから、治療しよう。そのために病院行くんやろう」

 

と言ってくれました。不気味な顔になった私を見て心配はしてくれつつも、病人扱いせず普通に接してくれました。

 

私はやっと少し前向きになれました。

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困ったこと

定期的に耳鼻科に通い、薬での治療を続けていました。

 

生活していて困ったことは、人に会うこと。

 

笑っているつもりでも、全然笑っている顔にならない。

 

「あはははは!」と声は笑っていても顔は笑っていないのでかなり不気味でした。

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仕事をしていなかったのが救いです。

 

また、耳が少し聞こえずらいということもありました。

 

ライブチケットを確保していたので参戦したのですが、偶然スピーカーの近くで、病気のせいで音がわんわん膨張して聞こえて耳が痛かったのも辛かったです。

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少しずつ回復

1か月ぐらいすると少しずつ動くようになってきました。

 

先生に勧められ、薬のほか顔のマッサージもするようになりました。

 

笑った顔も出来るようになってきたのが何よりうれしかったです。

 

後遺症

ほぼ完治しましたが、わずかに後遺症は残りました。

 

  • まばたきするとき完全に目が閉じない
  • 口をすぼめると、わずかにまぶたが下がる
  • 右目と同じように完全には目が開かない
  • 笑った時に、左右同じように口角が上がらない

というような事です。今も後遺症は残っています。

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女の人は顔が命という言葉もあるぐらいですから、全然気にしていないかと言われれば嘘になります。

 

しかし、これはもうどうしようもないことだと諦めて受け入れるしかないです。

 

「自分の限界以上にストレスを貯めるな、無理をするな」という身体からの警告だったと今は思っています。

 

再発の可能性は?

再発の可能性があるのか調べてみると

ベル麻痺の場合は全体の約7%に再発がみられるといわれています。特に糖尿病の人はベル麻痺の再発率が高く、30%ほどになります。糖尿病はさまざまな神経障害を引き起こすことから、顔面神経麻痺においてもリスクファクターとなります。 

https://medicalnote.jp/contents/151207-000006-HMBAFZより 

なんと、7%の人は再発するそうです。可能性は低いものの、あるということですね。

 

さらに、糖尿病の人は30%にまで上がってしまう。3人に1人は再発するリスクがあるようですね。

 

さいごに

発症率は人口10万あたり年20~30名と、そんなに珍しい病気でもありません。

 

 うつ病に顔面麻痺と「なんで私だけこんな目に遭うのか」と辛い時期ではありましたが

 

痛い目に遭ったおかげで、ほんとに無理はしなくなりました。

 

自分なりのストレス発散や働き方など、自分を見つめ直すきっかけにもなった。

 

再発しないことを祈りながら、無理せず生きていきたい次第です。

 


顔面神経麻痺診療の手引―Bell麻痺とHunt症候群― 2011年版